やりたいことをやるために転職した話 〜事務員24歳女性〜

何となく就職して、何となく働いて

大学を卒業後、東京にある金属加工業の会社に事務員として就職。

今年で働き始めて2年目。

仕事の流れも一通り経験し、日々の仕事を淡々とこなすような毎日。

職場の人間現関係は決していい方ではない。

  • 部下と上司で態度があからさまにコロコロと変わる上司
  • 職場内の陰口を言い合うランチタイム

正直、くだらないと思いつつ、会社でうまくやっていくために愛想笑いをしながらみんなと話を合わせている。

会社から出るとそんな自分に嫌気がしてどっと疲れが押しよせてくる。

でもお金をもらうためには働かないと。

決まった時間、会社で働いていれば毎月のお給料はちゃんともらえるし、今の会社がどうしても我慢できないほど嫌というわけではない。

「みんな何かしら不満をもちながら働いているものだ」

「嫌なことがない会社なんてないよね」

そんなことを自分に言い聞かせつつ、気づいたらこの会社で働き始めて2年が過ぎていた。

自分は今の職場でこのまま何となく働き続けるんだろう

大学は東京にある大学の文学部に入った。

特に何かを勉強したかったというわけではない。

地元の新潟からとにかく出たかったということが1番の理由。

そんな気持ちで大学に行ったから、当然何かに熱中することもなく何となく授業に出て、サークルの仲間と遊んだりバイトをして気づいたら就職活動の時期になっていた。

まだ地元の新潟には帰りたくなかった。

それで就職の希望条件は1つ。

「東京で働くこと」

それだけだった。

あまり人と関わることが得意ではなかったので、黙々とできる仕事がいいと、何となく考えていた。

それで事務の仕事で求人が出ていた今の会社に就職することとなった。

一緒に就職した同期の事務の子は1年経って社内結婚し、会社を寿退社した。

職場にはまだ結婚していない40代の女性事務員もいるが、自分もいずれ彼女のようになるのかと考える時がある。

うつからの復帰 友人の姿

大学時代、人付き合いの悪い私が数少ない友達の中で気のあった友人が1人いた。

彼女(K子)は大学を卒業してから連絡を取り続けている唯一の友人で、大学卒業後に1度会ったがその後はLINEで連絡をとるだけになっていた。

というのも彼女は大学卒業後、新卒でIT関連の会社に営業職として就職したが、入社から1年で体調を崩し退職した。

ほぼ毎日ある深夜までの残業や休日出勤で体調を崩し、退職した頃にはうつ病になっていた。

退職後は通院しながら自宅療養している状態だったので、こちらも会うことを控えていたが、彼女からまた働き始めたと連絡があり久しぶりに会うことになった。

その連絡を聞いた時は自分のことのように嬉しかったことを覚えている。

約1年ぶりに会った彼女は学生時代に比べて少し痩せてはいたものの、晴れやかな表情をして思ったより元気そうで安心した。

話を聞くと体と気持ちが落ち着いてからは週2日で本のピッキング作業を行うアルバイトを始め働く感覚を取り戻していたようだ。

現在は派遣会社に登録後(ASPリンク挿入 このサイトで登録)、ゲーム制作会社の事務員とし週休2日でフルに働いているようだ。
お給料は前職に比べて下がったが、休みもしっかりとれてプライベートな時間があることに満足しているようだった。

前職のIT関連の仕事では毎日深夜まで働き休みの日も休日出勤。

たまにある休みも根が真面目なK子は翌日からの仕事が気になり、少しでも仕事がスムーズに進むようにと自宅に仕事を持ち帰り心から休まる時がなかったようだ。

そんな仕事だけの毎日を過ごす中、ある朝会社に行こうと布団から出ようとしたが体が思うように動かず、そのまま母親に連れられて病院へ行くことに。

医師にうつ病と診断された。

会社からは特に体調を心配する言葉やお見舞いもなく、淡々と退職の事務処理をされただけだったようだ。どうやらその会社はうつ病で会社を辞めて行った人がK子が初めてではなかったようだ。

退職後は何にもやる気がなくなりただ寝ているだけの生活を送っていたが、自宅療養しながら通院していく中で、働いていた当時のことを少しづつ考えられるようになり、

  • 自分は何のために今まで働いていたのか
  • 自分はこれから何がやりたいのか
  • 自分の好きなことは何なのか
  • 自分はこれからどんな仕事をしたいのか
  • 自分はこれからどんな生き方をしたいのか

今までの仕事漬けの毎日を振り返る中でこれからの生き方や働き方についても考えるようになり、次のような希望が出てきたようだ。

  • 仕事漬けの毎日ではなく、自分の時間がもてる仕事(残業少なめ、土日休みor休みが固定)
  • 自分はゲームが好きなので、ゲームに関連した仕事をしたい
  • 働いていく中で手に職をつけたい
  • ある程度、自分のペースで進められる仕事がした

これらの条件で最初は自分で転職活動を始めたらしいが、初めての転職だったこともあり思うようにいかなかったので、転職エージェント に相談しつつ転職活動を始めていったようだ。

その後、転職のアドバイスを受けながら現在働いているずっと好きだったゲーム制作会社の事務の仕事にたどり着いたようだ。

私に働き始めた報告をしたかったのと同時に、いい加減ながら事務員として働いている私から事務の仕事についての話も聞きたかったようなので、アドバイスというほどのことはできなかったが、今やっている仕事や職場の様子などを話すと嬉しそうに話を聞いた。

K子は事務の仕事を覚えた後は経理をやっていきたいようで、今は簿記2級の資格を取るため勉強中とのことだ。

何だか生き生きとした表情でこれからのことについて話すK子を見ていて本当に嬉しく思うのと同時に、何だかただ毎日会社に行くだけの生活を送っている自分が恥ずかしく、自分だけが置いていかれるような少し寂しい気持ちにも正直なった。

K子と会った後、なまけ者の自分もこれからのことについて少しだけ考えるようになった。

  • 自分はこれから今の仕事を何となく続けていっていいのか
  • 自分の好きなことは何か
  • 自分のやりたいことは何か
  • 自分はこれからどうやって働いていきたいのか

K子のように自分の好きなこと、やりたいことを仕事にするといっても、何をすればいいのか最初は全く分からなかった。

自分が好きなこと、やりたいことは、、、

昔から無趣味で(今でも無趣味です)、基本的に1人でいることが好き。

そんな根暗なわたしが唯一、好きだったことにスイーツの食べ歩きがある。

「スイーツの食べ歩き」というとなんだか随分おしゃれな趣味に聞こえるが、ようは甘いものを食べることが好きなだけ。

実家の新潟にいた時は、もっぱら家にあるおまんじゅうやチョコレートなど、甘いものなら何でも人一倍食べていた。

兄とケーキの取り合いで何度喧嘩をしたことか、、、(いつも最後は兄が私に譲ってくれていたが)。

毎日大好きなスイーツを食べられるのではとパティシエになろうかと思ったが、作ることではなく食べることにだけ興味があることが分かり、パティシエの夢はあっさり諦め、甘いもの大好き熱も少し冷めていった。

それが大学時代に東京に出て来てからは街のいたるところに美味しいスイーツ屋さんがあるため、学校帰りや休みの日にはスイーツ屋さん巡りの日々に。

私の甘いもの好き魂に再び火がついたのだ。

大学の講義そっちのけで美味しいスイーツ屋さんを巡りをするためにアルバイトをしていたようなものだ。

社会人になってからごく平凡でありふれた生活を送っていた私が、唯一輝く時間がスイーツを食べている時間だった。

金曜日の仕事終わりに大好きなスイーツを選んでいる時のあの何とも言えない至福のひと時。土日の休みを利用してのスイーツの食べ歩き。

この時ばかりは会社の嫌なことも完全に忘れ天にも昇るような気持ちになることができた。

この楽しみがあるから次の月曜日から何とか仕事を頑張れるようなものだった。

自分の唯一の趣味・好きなことである「甘いもの(スイーツ)をたべる」ということがどう仕事に結びつくのか自分でも分からない中、K子が利用したという転職エージェントに申し込んでみた。

「転職」は自分のやりたいことをするためにやるもの

いままでいい加減に働いていた事務の仕事だが、職場はともかく細かい仕事や数字を見ること、自分のペースである程度働くことができるなど事務の仕事自体は自分の性に合っていて、これからもやりたいと考えていた。

そのため転職エージェントの方には

  • 事務の仕事
  • スイーツに関わる仕事

という、何ともヘンテコな転職条件を伝えたが

希望の休日日数や福利厚生など目に見える部分だけではなく、私が次の会社に転職して何をしたいのかという目に見えない部分まで丁寧に話を聞きながら一緒に転職先を探してくれた。

私にとって初めての転職だったが、やっぱり誰かに相談しながら進められるということは心強い。K子が利用していた転職エージェントということも安心できた理由の1つだ。

いくつか条件に合う仕事を紹介していただき、その中で現在働いている職場に転職することができた。

転職先の職場は、従業員が50人ほどのスイーツの製造販売会社。
小さな会社なので一人一人の仕事量が多く、事務仕事だけでなく百貨店などで行うスイーツのイベント手配なども行なっている。

前職の時はただ漫然と働いていたので、朝起きた時は本当に会社に行くのが嫌で何とか日々の仕事を無事にやり過ごすことだけを考えて毎日を過ごしていた。

でも、今の職場は仕事内容にも満足しているし、日々の仕事が自分の大好きなスイーツに関わる仕事ということもあり、以前のように仕事に対して受け身ではなく自然と自分から仕事に取り組めている気がする。

朝起きたときに「今日も頑張るぞ」なんて、なまけ者の私からは想像できない、漫画の主人公が言うセリフのような気持ちになる時がある。

転職をせず、今までの職場で何となく働き続けていたら得られなかった感覚だと思う。

きっと日々の仕事が自分のやりたいことと一致しているからなんだろう。

こんな転職して良かったことばかり書いているが、すべてに満足しているかというとそうではない。

前職とは違った面倒臭い人間関係もあるし、仕事を覚えきれていないからミスもするので怒られることもよくある。

それでも何となく毎日楽しく働けているのは、転職して自分の好きなこと、やりたいことを仕事としてできていることの嬉しさが会社での嫌なことよりも勝っているからなのだろう。

100%すべて自分の思い通りの会社がこの世に存在するのか私には分からないし、転職で全てがうまくいくわけではないかもしれないが、転職しなければ見えてこないことも必ずあると思う。

転職するかしないかは別にして、自分が今働いている職場やこれから自分がやりたいことについて転職エージェントの方に相談してみるだけでも色々なことに気付けるかもしれない(全部無料だし)。  ←これ大事よ。

K子に会わなければあのまま何となく働き続けていたと思う。

色々気付かせてくれてありがとう。