このような疑問を持っている人はいないでしょうか?
この記事では、転職に有利な売り手市場で、自分が納得のいく転職をするための方法を紹介しています。
転職に有利な売り手市場の状況を生かして転職を考えている人は、ぜひ参考にして下さい。
転職における「売り手市場」とは?
転職では、転職先を求めて活動する私たち「転職者」と、人材を求めて活動する「企業」が、それぞれの目的に合わせて活動を進めていきます。
その活動の中で、人材を求める企業を「買い手」とし、転職先を求めて自分たちをアピール・売り出していく私たち転職者を「売り手」として「買い手市場」「売り手市場」という言葉が使われます。
それぞれの特徴は、下の表のようになります。
買い手市場 |
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売り手市場 |
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現在が買い手市場なのか売り手市場なのかは、下の2つのデータを見ることで分かります。
下のグラフは、日本の人口推移と、人口に占める年代別の割合を表したものになりますが、少子高齢化による人口減少と高齢者割合の増加によって、労働力の中心となる15歳〜65歳までの「生産年齢人口」が減少していることが分かります。
また、下のグラフは完全失業率と有効求人倍率の推移を表したものになります。
有効求人倍率は、有効求人数を有効求職者数で割って算出したものになり、倍率が1を上回れば人材を探している企業が多いことになり、1を下回れば仕事を探している転職者が多いことになります。
現在の有効求人倍率は1.5%前後を推移しており、人材を探している企業が多いことが分かります。
また、現在の有効求人倍率は10年ほど前の2010年前後の有効求人倍率0.4%台に比べて、約4倍高い状況になっています。
単純に10年前に比べて4倍転職しやすくなったと言うことはできませんが、1990年以降続いた有効求人倍率の低迷と完全失業率の上昇から比べると、現在が転職先を決めやすい状況にあることは間違いありません。
このように、人口推移と有効求人倍率の2つのデータから、現在は企業が人手不足になっており、転職者が転職しやすい「売り手市場」になっていることが分かります。
売り手市場なら今すぐ転職?売り手市場の時に転職するメリット
現在は転職者に有利な売り手市場になっていることが分かりましたが、売り手市場の今はすぐに転職すべきなのでしょうか?
売り手市場の時に転職するメリットには、次のようなものがあります。
転職先を決めやすい
売り手市場の時に転職する一番のメリットは、何と言っても転職のしやすさになります。
先ほどのデータでも見たように、有効求人倍率の上昇や完全失業率の低下から、多くの人が職を得て、自分が希望する仕事に転職しやすい状況となります。
また、売り手市場では企業も積極的に採用活動を行うため、多くの企業の中から自分に合った会社を選ぶこともできるメリットがあります。
再転職しやすい
売り手市場では転職先を決めやすいことから、再就職もしやすいメリットがあります。
転職した会社が、転職前に自分が思っていた会社とは違い、転職を後悔することもあります。
そのような時にも、転職先が決まりにくい買い手市場では、転職の難しさから、再転職することに躊躇することもありますが、売り手市場の時は転職先も決まりやすいため、もう一度転職に踏み切るハードルも低くなります。
不用意な転職を繰り返し、転職回数が増えることで転職はしにくくなりますが、売り手市場の時には、転職に失敗してもやり直しがしやすいメリットがあります。
もう少し考えて!売り手市場の時に転職するデメリット
転職しやすい売り手市場が、転職者にとって大きなメリットであることは間違いありませんが、売り手市場の時には、転職することでデメリットもあるので注意が必要です。
仕事がハード
転職先の業界にもよりますが、売り手市場では企業側も多くの人を採用するだけの大量の仕事があります。
そのため、売り手市場の時には一人当たりの仕事量が多くなり、仕事がハードになるデメリットがあります。
特に、介護業界や物流業界では、それぞれ高齢化やネットインフラの発達により、仕事量が大幅に増え、転職しやすい反面、仕事がハードになるデメリットがあります。
売り手市場で転職する時の注意点と転職成功方法
売り手市場の時に転職することで、メリットだけでなく、デメリットもあることが分かりましたが、売り手市場で自分が納得のいく転職をするためには、次のポイントを押さえることが大切になります。
「売り手市場=希望の転職ができる」ではない
今まで見てきたように、売り手市場では、買い手市場に比べて転職を決めやすいことは間違いありませんが「売り手市場=希望の転職ができる」ということではありません。
売り手市場で転職しやすいのはあなただけではなく、他の転職者も同じように転職しやすい状況にあります。
そのため、買い手市場では応募するのに躊躇していた人気の企業に応募が殺到するなど、他の転職者もより積極的に転職活動を進めていきます。
このように、売り手市場では買い手市場とはまた違った転職活動の難しさもあるため、売り手市場・買い手市場に関わらず、自分がなんのために転職するのか転職目的をはっきりさせた上で、転職をすることが大切になります。
売り手市場で転職を成功させるための方法
先ほどメリットのところで紹介したように、売り手市場には再転職がしやすいメリットがあります。
しかし、いくら再転職がしやすいとはいっても、転職目的をはっきりさせずに転職をしていては、何回転職しても自分が納得のいく転職をすることはできません。
そのため、売り手市場・買い手市場に関わらず、転職を成功させるためには、転職目的をはっきりさせた上で、転職前後のギャップを少しでも小さくすることが大切になります。
下の表は転職をして後悔した理由を表したものになりますが、転職を後悔する理由の中で「1位 給料が希望と異なる」「5位 残業が多い」「8位 休日が少ない」など、労働条件に関しては転職前の調査や確認で、ある程度防ぐこともできます。
順位 | 転職して良かったこと |
---|---|
1位 | 給料が希望と異なる |
2位 | 経営者や社員と合わない |
3位 | 社風が合わない |
4位 | 経営状態や将来性が不安 |
5位 | 残業が多い |
6位 | 仕事内容が希望と異なる |
7位 | 組織や環境が整っていない |
8位 | 休日が少ない |
9位 | 正当に評価してもらえない |
10位 | キャリアアップできない |
「DODA 転職して良かったこと・後悔したことTOP10」を元に作成
しかし「2位 経営者や社員と合わない」「3位 社風が合わない」といった社内環境に関しては、実際に働き始めてみなければ分からないこともあり、この転職前後のギャップによって転職を後悔する人も少なくありません。
このような転職前後のギャップによる転職の後悔を防ぐために、転職エージェントを利用しながら転職活動することをおすすめします。
転職エージェントは、あなたに代わって求人探しをしてくれる転職サポートで、転職エージェントを利用するメリットとデメリットには、大きく分けると次のようなものがあります。
そのため、自分1人で転職活動していた時には気づかなかった求人を紹介してもらえるだけでなく、自分が見つけた求人をチェックしてもらうことで、第三者の視点からアドバイスをもらうこともできます。
また、1人ではなく、転職エージェントのサポートを受けながら転職活動を進めていけるため、求人探しや応募書類の添削のような転職活動の実務のサポートはもちろん、転職活動を続けていくモチベーションも維持しやすくなります。
そして、転職エージェントを利用する最大のメリットに、1人で転職活動をする時には知ることが難しかった転職先の「人間関係」や「職場の雰囲気」といった転職先の生の情報を、転職エージェントを通して知ることができます。
そのため、転職エージェントを利用することで、自分が一緒に働くことになる上司がどのような人なのか、または一緒に働く同僚は何人いて、どういう人なのかといった転職先の生の情報を転職前に知ることができるため、転職前後のギャップが小さくなることで転職の失敗や後悔を防ぐことができます。
このように、転職エージェントを利用することで、売り手市場の時にも転職で後悔するリスクを最小限にしながら転職活動を進めていくことができます。
しかし、転職エージェントを利用すれば転職活動の全てがうまくいくように思えますが、デメリットにも書いたように、転職エージェントでは利用する転職エージェントや転職サポートをしてくれる担当者によって、転職結果に大きな違いが生じることになります。
担当者に関しては転職者との相性もあり、実際に面談を通して転職サポートを受けるまでは分からない部分も現実問題としてあります。
しかし、利用する転職エージェントを間違えた場合、無理に求人を押し付けられてしまうなど、転職サポートどころか転職の大きな妨げになる可能性もあります。
そのため、転職エージェントは企業からもらう紹介料を元に運営されることになるため、転職者は全てのサービスを無料で受けられる仕組みになっています。
しかし、この企業から支払われる紹介料は、一般的に転職者の年収の30%前後と言われており、転職の成立件数を増やし、転職者の年収が高ければ高いほど、受け取る紹介料も多くなります。
そのため、転職エージェントの中には転職者の希望を十分に聞かず、無理に転職をさせようとするようなブラック転職エージェントも存在しているため、注意しながら利用する必要があります。
しかし、そのブラック転職エージェントはブラック企業と同じく、実際に利用しなければ分からないことも多いため、名前をあまり聞いたことがない転職エージェントではなく、利用実績のある大手転職エージェントの中から選ぶことをおすすめします。
このように、転職エージェントを利用する時には「転職エージェント選び」が重要な鍵になりますが、一口に転職エージェントと言っても、大手の転職エージェントから地元に根ざした転職エージェントまで、全国に約18,000事業所の転職エージェントがあります。
そのため、利用する転職エージェントによって紹介してもらえる求人内容や求人数はもちろん、受けられる転職サポートの内容や質も大きく変わることになります。
私も14回の転職を通して様々な転職エージェントを利用しましたが、利用する転職エージェントによって、自分が希望している転職条件が同じにも関わらず、紹介してもらえる求人が全く異なる時にはともて驚きました。
様々な転職エージェントがある中で、私が実際に利用しておすすめする転職エージェントはリクルートエージェントになります。
他の転職エージェントに比べてリクルートエージェントが良かった点は、次の4点になります。
- 求人数の多さ
- 転職前に転職先企業の内側が分かる
- 担当者の変更が柔軟
- 面接対策に強い
1.求人数の多さ
リクルートエージェントは、他の大手転職エージェントに比べて、紹介してもらえる求人数が圧倒的に多くなっています。
上のグラフは大手転職エージェントの求人数を比較したものになりますが、リクルートエージェントの求人数が圧倒的に多いことが分かります。
このように、多くの求人の中から紹介してもらうことで、自分に合った求人に出会える確率を高めることができます。
また、グラフの求人内容を見てみると、非公開求人が求人全体の約80%を占めています。
この非公開求人はその名の通り、一般の転職サイトには公開されていない非公開の求人となります。
企業が求人を非公開にする主な理由には、次のようなものがあります。
- 急な退職者など、すぐに人材が必要な場合
- 会社の事業戦略に関わるようなピンポイントの人材が欲しい場合
- 大量の応募者による採用手続きの手間を避けたい場合
- 採用活動を知られたくない場合
このように、企業が非公開で求人を募集することにより、ピンポイントの人材募集や採用活動の効率化ができるなど、企業側には様々なメリットがあります。
そのため、非公開求人は求人数も多く、条件のいい求人も数多く存在します。
さらに、非公開求人はリクルートエージェントに登録しなければ見ることができないため、誰もが見られる公開求人と比べてライバルの少ない求人となります。
2.転職前に転職先企業の内側が分かる
リクルートエージェントでは、求人票には書かれていない会社の内側が書かれたAGENT Reportを見ることができます。
AGENT Reportには、エージェントから見た企業の特徴や企業で活躍する人材、仕事のやりがいから働く環境まで細かく書かれており、選考のポイントまで書かれています。
また、良いことばかりではなく、仕事で求められていることも書かれているため、AGENT Reportを見ることで、転職の後悔に繋がる転職前後のギャップも減らすことができます。
そのため、リクルートエージェントを利用することで、1人で転職活動をしている時には知ることが難しい職場の人間関係や、自分の上司がどのような人なのかといった現場の生の情報をキャリアアドバイザーから聞けるだけでなく、このAGENT Reportを見ることで、転職前により深く転職先企業の内側を知ることができます。
3.担当者の変更が柔軟
リクルートエージェントは合計すると2回利用しましたが、最初に利用した時の担当者(O.Hさん)は転職者目線で、本当に細かい点まで転職サポートしてくれました。
なぜ転職するのかといった転職動機の確認に始まり、今度の転職で実現したいことの確認から、面接対策・応募書類対策といった具体的なアドバイスなど、一緒に転職活動を進めている感覚を持ちながら、転職サポートをしてもらうことができました。
しかし、2回目に利用した時の担当者(K.Kさん)は、全ての対応が事務的な方でした。
担当者のK.Kさんは、転職者であるこちらの転職希望も十分に聞かず「ただ求人を紹介するだけ」という転職サポートで、淡々と求人を紹介されるだけでした。
正直、自分1人で仕事を探した方がマシだと感じることもありました。
私はリクルートエージェントを2回しか利用していませんが、担当者の当たりはずれがある転職エージェントであることを感じました。
この時、私はどうしても担当者のK.Kさんと合わなかったので、担当者を変更してもらうようにお願いしました。
すると、お願いした翌日には対応してくれて、すぐに担当者を変更してもらうことができました。
このように、リクルートエージェントには担当者の当たり外れはありますが、これに関してはどの転職エージェントにもある問題となります。
担当者が合わなかった点は不満に感じた点ですが、担当者が合わなかった時に、すぐに担当者を変更してくれる柔軟な対応は、リクルートエージェントを利用して良かった点です。
先ほども紹介したように、転職エージェントを利用する時には担当者との相性はとても大切で、転職活動の成否にも大きく影響します。
どうしても担当者と合わない時は、遠慮せずに変更してもらうようにしましょう。
リクルートエージェントの担当者変更は、こちらからできます → 問い合わせ
※担当者の変更をお願いする時は、ただ変更をお願いするだけでなく、今まで転職サポートをしてもらったお礼もしっかりと伝えるようにしましょう。
私は「別の担当者の視点でも求人を探したい」という理由で、担当者変更のお願いをしました。
4.面接対策が強い
リクルートエージェントを利用して良かった4点目は「面接対策の強さ」です。
リクルートエージェントの主な面接対策には「キャリアアドバイザーとの模擬面接」と「セミナー」の2つがあります。
模擬面接では、面接本番の雰囲気の中でシミュレーションをすることができ、担当者から具体的なアドバイスをもらうこともできます。
また、面接対策のセミナーとして、都内では毎日開催されている「面接力向上セミナー」があります。
面接力向上セミナーは、セミナーを受講した人の面接通過率が35%UPし、受講者の99%がセミナーの内容を「大変満足」「満足」と回答している、セミナーの受講効果と満足度が高いセミナーとなっています。
セミナー内容が、面接をする意味から面接本番の具体的な行動まで「面接をトータルに考えるセミナー」となっているため、面接前の準備から面接本番で注意するべきことが具体的に分かるだけでなく、面接に臨む意識そのものを変えることができるセミナーとなっています。
このように、リクルートエージェントでは、キャリアアドバイザーによる模擬面接やセミナー受講を通して、面接対策に取り組むことができます。
リクルートエージェントを利用する時の主な流れは、次のようになります。
リクルートエージェントを利用するためには、まず申し込み(無料登録)をする必要がありますが、登録はほとんどが選択方式となるため、5分ほどあれば多くの方が登録を終えることができます。
この5分間の手間をかけるだけで、16万件以上のライバルの少ない求人を紹介してもらえるようになり、面接対策も強化することができます。
登録時に入力する項目と手順を下のスライドと表にまとめましたので、登録する時の参考にして下さい。
入力項目は同じですが、スマートフォン用のスライドも作成しましたので、参考にして下さい。
パソコン用
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※画面のBack/Nextを押すと、写真をめくることができます。
スマートフォン用
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※画面のBack/Nextを押すと、写真をめくることができます。
全ての項目を入力すれば、登録完了となります。
登録後は担当者から連絡がありますので、面談日を決めた後は「面談」「求人紹介」と転職サポートが進んでいきます。
転職エージェントを利用することで、転職前に転職先企業の内側を知ることができるため、転職の後悔や失敗を防ぐことができます。
しかし、どんなにいい転職エージェントを利用しても、転職するのはあなた自身です。
売り手市場の現在、今の会社で不満を持ちながら働き続けるのも、転職を決意して実際に行動するのも、すべてあなたが決めることです。
現在、あなたの目の前にある仕事や職場環境だけではなく「1年後や3年後にどのような自分になっていたいのか」という、未来の自分の姿を想像しながら、自分が今やるべきことを考えてみて下さい。
転職に有利な売り手市場の現在、転職エージェントをうまく利用しながら、あなたが納得のいく転職ができることを願っています。