そのように考えている人は、いないでしょうか?
現在は働き方も多様化してきたとはいえ、今でも多くの人が正社員で働き、正社員で働き続けることを望んでいます。
しかし、正社員になることを目的に転職することで、自分が思っていたような転職ができないこともあります。
これから転職して正社員として働いていこうとしている人は、是非この記事を読んでみて下さい。
この記事を読んで、自分の働き方について少しでも考えてもらえれば、嬉しく思います。
転職して正社員として働きたい!でもなんで正社員になりたいの?
ネットの発達や今までの終身雇用の変化に伴い、働き方も大きく変わりつつある現在ですが今でも多くの人が正社員として働くことを希望しています。
それではなぜ転職して正社員として働くことを希望するのでしょうか?
安定している
正社員として働きたい大きな理由に「安定」があります。
現在は大手企業の倒産や他企業による吸収合併、突然のリストラなども珍しいものではなくなり、終身雇用が当たり前だった一昔前に比べると
「正社員で働いていれば生涯安心」
という状況も変わりつつあります。
しかし現在でも多くの正社員は昇級、昇進するかはともかく、毎日しっかりと会社に行けば特に大きな問題がない限り解雇されることもなく、毎月一定の給料をもらうことができます。
人員整理を行う場合も基本的にパートの方や契約社員など雇用の期間が限定されている方から行われ、正社員が最後まで働けるような状況に。
そのため一昔ほど前の安定はないとしても、他の雇用形態に比べて安定した働き方ができることに対して魅力を感じ、多くの人が正社員になるために転職をすることがあります。
待遇がいい
正社員はパートや派遣社員、契約社員の人に比べて賞与面や福利厚生など、様々な面において待遇が充実していることがあります。
契約社員の方などは、正社員の方とほとんど変わらない仕事をしていても、賞与がない場合やあっても寸志程度など待遇に大きな開きがあることも。
そのため正社員になりたいと考える人も多く、今の会社で正社員になることが難しい場合は転職する人も少なくありません。
様々な仕事を経験できる
現在は様々な企業で仕事の分業化を進め、アルバイトや派遣社員の方など雇用期間や労働時間が限定されている人にも責任のある仕事を任せられる環境整備が少しづつ整ってきてはいるものの、未だに多くの重要な仕事や責任のある仕事は正社員が担当しているという企業が大半を占めているという現実も。
正社員以外の人はなかなか重要な仕事をする機会がないためキャリアを積むことが難しく、様々な仕事を経験できる正社員とのキャリアがますます広がり、さらに正社員になることが難しくなるという問題もあります。
世間体
正社員=しっかり仕事をしてる
アルバイト、パート=半分腰掛け
誰もが抱いているイメージではありませんが、正社員でいることが当たり前だった時代に働いていた人ほどこのようなイメージを抱いている人が多くいます。
そのため、世間体を気にして正社員として働くために転職をする人も少なくありません。
転職して正社員にならないことで起きる問題とは?
昔に比べて正社員でいることのメリットは薄れつつあるとはいえ、現在でも正社員でいることで多くのメリットが受けれることを見てきました。
正社員にならないことで、どのような問題があるのでしょうか?
将来設計が難しい
正社員でいることで、昔ほど確実なものではないとしても定年まで働くことで生涯に渡り安定的な収入を見込むことができます。
家のローンや子どもの教育費、日々の生活費など毎月決まった出費として出て行くものが多い場合は、やはり毎月確実に決まった金額の収入があることが必要に。
そのため、正社員のように安定的な収入が見込めないことで家の購入や出産、子育てなど将来設計をすることが難しくなるため、正社員への転職を考える人がいます。
将来に希望が持ちにくい
皆さんは将来にどのような希望を持っているでしょうか?
世間一般で言われている大企業に入社し、働く中で会社における自分の役割も大きくなり昇進。
昇進に伴い給料も上がり、給料が上がることで生活水準も上がることに。
子供も生まれたことから家も購入し、生活が安定していることから自分たちが希望する教育環境の中で子育てをすることも可能に。
どうでしょうか?
正社員でいることで生活の基盤が安定しているため子どもの出産や家の購入、子どもの教育など自分たちがやりたいことを考え、今のまま働いていけばそれを実現できると感じることができ、将来に希望を持ちやすい状況に。
一方、正社員のように安定的な収入がない場合は将来の希望を考える前に、目の前の生活を考えることが必要に。
正社員でないことで将来に希望が持ちにくいことから転職して正社員になろうとする人も多くいます。
転職して正社員に、、、その後はどうするの?
正社員として働くことで将来設計をしやすくなり、将来への希望も持ちやすくなることを見てきました。
皆さんが正社員になった後は、当初思い描いていたように全てが希望通りにうまくいくのでしょうか?
正社員になることが大切なのではない
今まで正社員として働くことで様々な良いことがあることを見てきましたが、正社員でいることで何か大変なことはないのでしょうか?
正社員でいることで様々な責任のある仕事を経験できることを紹介してきましたが、裏を返せば
「正社員であれば様々な責任ある仕事をしなければならない」
ということでもあります。
その仕事を全うするためには、本来正しいことではありませんが会社によっては毎晩のように遅くまで残業しなければならず、体だけでなく心までも壊してしまう人も少なくありません。
これは仕事の内容に限らず、正社員でいることで受けられるメリット全てに言えることでもあります。
- 安定している → 変化(転職、生活を変える)することが難しくなる
- 待遇がいい → 待遇に見合った働き方を求められる
あなたにとって大切なことは次のことです。
正社員として働くために転職することではなく、自分らしい働き方を真剣に考えて転職すること
現在は働き方だけではなく、生き方までも多様化してきました。
本来は人それぞれ違うように、生き方や働き方が違うのも自然なことですが、先ほど紹介した将来設計自体を見直す人も少なくありません。
- 家の購入→ 無理にローンを組んで、家の支払いに縛られる必要はあるの?
- 子育て → 子供は必ず必要? 結婚はしても子供を産まない選択もあるよね?
このように今までは当たり前のように考えられてきた
- 〇〇するのが普通
- 〇〇すべき
という固定概念が薄らぎ、多くの人が自分の生き方や働き方を自由に考えやすい時代になってきました。
現在は自由に物事を考えやすい時代になった反面、自分でやりたいことを選択し決断することを求められる時代になったとも言えます。
そのため、今までそのような選択や決断をしてこなかった人の中には不安な気持ちになる人も。
人間誰しも自分で考えるより、周りに合わせてやるべきことを決めてもらった方が楽に感じるものです。
また自由に自分のやりたいことを考えやすい時代になったとは言え、人間誰しもそんなにすぐに変われるものではありません。
このような考えが良い悪いという話ではありません。
考え方は人それぞれです。
それぞれの人が自分のやりたいことや働き方、生き方を自分で考え行動していくことが大切で、転職して正社員になりさえすれば生活も安定し全てがうまくいくという事ではないことをもう一度考えておく必要があります。
あなたの次の転職が正社員になることが目的の転職ではなく、あなたに合った働き方ができる仕事への転職になることを願っています。